幼児期は大切



「どうしてこうなるの?」で、レズビアンとノンセクシュアルは、感情ー思考の次元の対極にあると言いましたが、この次元を左右するのは「抑圧」です。この言葉は精神分析では、感情を無意識に閉じ込めることをさします。ヌードのデッサンでみなが黙々とモデルを描いているときには、男性でも性欲を感じないようです。でも、これは後で思い出そうとすれば思い出せるので、感情が抑圧されているとはいいません。

5歳よりも年少の頃の出来事を覚えているひとはまれです。男の子は4歳から5歳前後に、母親と自分との間を妨げる父親の存在を脅威に感じ、どうしたら解決できるかを考えます。いちばん一般的なのは、父親のように強くたくましくなって、母親のような妻をもらおうとする’コース’です。

そういう心情が無意識となって、本人をコントロールすることになります。つまり5歳までに男の子の性的な好みは運命づけられてしまうのです。そして何事についても「どうすればよいか」を頭で考える傾向がうまれます。たとえ10歳で去勢したとしても、中国の宦官が権力を追い求めたように、心は変わりません。

女の子でも、男の子の成長ほどパターン的ではないものの、周囲が男ばかりだったとすると、無意識に重大な影響が及ぼされることになります。ある種の抑圧があって、女の子本来の感情を表現できなくなってしまうのです。つまり感情ー思考のレベルが男性に似てしまい、性的感情はほとんどなくなっていまいます。このレベルに、ほどほどの’標準偏差’のある女の子が性の対象になるのです。この’標準偏差’のないビアン同士なら、いい友達ができるかもしれません。

ちょっと困るのはノンセクシュアルです。恋して憧れるのは自分よりも多少感情的なひとなのに、自分が感情ー思考スケールの左端にいるので、自分より感性豊かな女性は、ほとんどいないことになります。それで対象は、ロックのスターとか、韓国のヨン様とか、手のとどかない相手になってしまうのです。

2007/5/18

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