抑圧(repression)



精神分析で使われる「抑圧(repression)」は、一般に使われる「冷遇」、「虐待、「制圧」などとは意味がまるでちがいます。この「抑圧」の概念はかなりハイレベルなものなので、とくに注意して読んでください。

「抑圧は歴史的に一番早くから注目された防衛機制である、またほとんどの他の防衛機制葉、抑圧を基礎として成立する・・抑圧とは、否定すべき欲求を意識化させるような誘惑や、罪悪感をおこさせるような内的な観念、思考、記憶を無意識のうちに忘れてしまったり、思い出すまいとしたり、気づくまいとする」。抑圧は、付随的かつ自動的な働きであり、意図的随意的な抑制(supression)とは区別される。(小此木啓吾、馬場礼子、1972年)

否認(いわゆる、見ざる、言わざる、聞かざる)、分離(昼間はまじめな会社員、夜は下着泥棒)知性化(理論武装)、反動形成(落語の「まんじゅう怖い」のように、逆の態度を示す・・これらも、抑圧が絡んだ自我防衛です。それらが固定して性格になり、総じて抑圧の強い人間は、抑圧に使うエネルギーをつかうため、自我が疲弊してしまいます。つまり「どうしてこうなるの?」の正規分布の右端に近い、いわゆる’本格’のビアンは、とても気が弱く、左端に近いノンセクシュアルのビアンは、とても気が強いのです。

同じように「女の子が好き」なビアンにも、このように天地の差があることがあり、また’本格’のビアンとノンセクシュアルのビアンはの間には、さまざまな抑圧と防衛機制をつかう’中間型’のビアンがいるので、その性格をパターン化して捉えるのは不可能なのです。

2007/6/5

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